海洋学プログラム「海洋学の基礎と未来」オムニバス講義として開講(11/17更新)

海洋学プログラム「海洋学の基礎と未来」、海洋研究開発機構 土屋正史グループリーダー代理をゲストに迎えました

 11月10日(木)の「海洋学の基礎と未来」は、メディアセンターホールにおいて、海洋研究開発機構の土屋正史グループリーダー代理をゲストに迎えて実施されました。「有孔虫に残る環境指標から過去や現在の環境・生態・進化を探る」と題したご講演では、単細胞真核生物(原生動物)である有孔虫が様々な海洋環境に適応して時間的・空間的に広く分布していること。だからこそ、過去から現在に至る様々な環境要因の比較検討のために活用されていることが詳しく解説されました。
 炭酸カルシウムの殻を持つ有孔虫では、殻が成長する際に取り込まれるカルシウムに対するマグネシウムの比率や、原子量16の酸素に対する少し重たい原子量18の酸素の比率の変化から、周辺環境としての水温を読み取ることができること、海洋酸性化の影響を受けて有孔虫の殻が溶けているという証拠が得られていることなど興味深い研究成果も披露していただきました。

(2022年11月17日 更新)

海洋学プログラム「海洋学の基礎と未来」、東京工業大学 吉開仁哉研究員をゲストに迎えました

 10月20日(木)の「海洋学の基礎と未来」は、メディアセンターホールにおいて、東京工業大学の吉開仁哉研究員をゲストに迎えて実施されました。「コンピューターシミュレーションの活用と生態学研究成果の政策への反映」と題したご講演では、魚類養殖の影響を受けて減衰したフィリピンの海草群集を対象に、海水流動モデル・水質モデル・生物モデルから構成される数値モデルがどの様に開発されたのか丁寧に説明されました。
 時間的・空間的に限られた情報しか得ることができないという、野外調査における環境要因や海草の分布に関する観測の短所をこの数値モデルが補うことにより、魚類の餌料の過剰投与を複数の自治体が協働して抑制すれば水質が改善し、海草の分布が回復するとの予測が示されました。

(2022年10月21日 掲載)

海洋学プログラム「海洋学の基礎と未来」、弘前大学 桐原慎二教授をゲストに迎えました

 10月6日(木)の「海洋学の基礎と未来」は、メディアセンターホールにおいて、弘前大学 桐原慎二教授をゲストに迎えて実施されました。「マコンブの発生,生長,再生,成熟,群落形成に及ぼす環境因子,特に水温の影響」と題したご講演では、青森県内における数々の大規模実験によって明らかにされた、マコンブをはじめとする海藻の分布に関する重要な知見が披露されました。40名を超える学生たち達がご講演を真剣に拝聴し、活発な質疑応答も行われました。
 桐原先生には、今年度より本学の客員教授として地域産業総合研究所 海洋・水産科学研究部門における研究にも取り組んでいただいています。

(2022年10月11日 掲載)

 9月22日(木)に、メディアセンターホールにおいて、生命環境科学コースの田中義幸教授による「海洋学の基礎と未来」のガイダンスが実施されました。今年度より、弘前大学・東京工業大学・海洋研究開発機構・東京大学・笹川平和研究財団海洋政策研究所・浅虫水族館など学外からも8名のゲスト講演者を迎えるオムニバス講義としてリニューアルオープンしたものです。本学海洋学プログラムの導入科目としてだけでなく、文科省の履修証明プログラムとしても受講生を受け入れています。

 講義では、海洋に関する研究は様々な分野を横断して実施されているという具体例が示されました。今年度は、生命環境科学コース、建築・土木工学コース、システム情報工学コース、電気電子通信工学コースなどから40名ほどの多彩な顔ぶれの学生たちが受講する見込みです。

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(2022年9月26日 掲載)