八戸工業
大学に
ついて

学長挨拶


「八戸工業大学の人材育成」

 八戸工業大学は、「学校法人八戸工業大学」傘下の高等教育機関です。本法人は、昭和31年(1956年)に、地域の主産業である水産業のための無線通信技術者育成のため、八戸高等電波学校として開設されたことから始まります。その後、八戸周辺地域の工業地帯としての発展に伴い、その人材育成と研究開発の充実を図ることが必要となり、本学は、地域の大きな期待を背負って昭和47年(1972年)に開設されました。

 本学は、当初、工学部3学科でスタートしましたが、地域産業の拡大と地域社会の要請に応えるために、学部・学科の増設、大学院の新設を経て、現在、工学部、感性デザイン学部の2学部6学科、大学院工学研究科3専攻を有する大学として成長してきました。人材育成のための教育と、地域の課題を解決するための研究活動を行って、地域社会へ貢献している大学です。私立大学では、北東北で唯一の大学院工学研究科博士前期・博士後期課程を有する大学へと発展してきており、これまでに大学院生は、修士491名、博士65名が修了し、学部生は18,605名が卒業し、様々な分野、地域、場所で社会の発展を支える人材として活躍しています。

 本学は、平成26年(2014年)に、文部科学省・大学教育再生加速プログラム(AP)に採択され、令和元年(2019年)度まで6年間にわたり、「学修成果の可視化」を前提とした「教育の質保証」の実現に取り組んでまいりました。その結果、学生の成長過程を可視化し、効果的な教育実践サイクルを循環させるなど、教育の内部質保証システムを構築することができました。

 いま社会は、Society5.0社会の到来、人生100年時代の到来など、激変の渦の中にあり、高等教育機関には、このように変化の激しい社会を生きる力の育成が求められています。そのためには、学生に対して、専門分野の基礎力や応用展開力の他に、社会の変化に対応できる柔軟な思考力、豊かな人間力と総合的な判断力を身に付けさせることが必要となります。本学の教育理念は「良き技術は、良き人格から生まれる」であり、これは「良き職業人となるためには、高度な専門知識とともに豊かな人間性と総合的判断力を持つことが必要である」ことを意味しており、上述のように、まさにこれからの社会を生きるための能力・資質の重要性を説いています。本学は、これまでに築いた教育の質保証システムを活用し、そのような能力をしっかりと育成してまいります。

 本学学部は、工学部と感性デザイン学部で構成されています。前者はモノづくり、後者はモノに付加価値を与える役割があり、また後者は地域の新しい価値の創造、前者はその価値を実現するためのモノづくりの役割があります。それらの融合は社会を活性化し豊かにする新たな循環を生み出します。本学は、工学とデザイン個々の教育に加えて、両学部の力を融合した文理融合型教育、AI教育、デザイン思考教育によって、地方創生を担う人材、これからの時代に欠くことのできない有為な人材を育成してまいります。

 本大学院工学研究科は、機械・生物化学工学専攻、電子電気・情報工学専攻、社会基盤工学専攻の3専攻で構成されており、各専攻では、メカトロニクス、バイオ、エネルギー、IT、ロボティクス、環境、インフラ、防災などの多種多様な分野において、社会が抱える課題の解決や地域社会の要請に応える幅広い研究を実施しています。本学大学院では、その研究活動を通じて、より高度な専門性を身に付けさせるとともに、変化の激しいこれからの時代を自ら切り拓き、新しい分野への展開を積極的に推し進めていける積極性のある人材を育成してまいります。

八戸工業大学 学長 坂本 禎智