大学院工学研究科の学生が「防災ミニ勉強会」の講師を務めました

 10月9日、大学院工学研究科 社会基盤工学専攻 博士後期課程1年の堀合紳弥さんが、日本防災士会岩手県支部主催の「防災ミニ勉強会」で講師を務めました。堀合さんから当日についてレポートしていただきました。


 岩手県山田町出身で土木計画学分野での災害避難研究に取り組んでおり、今回は会員となっている日本防災士会岩手県支部が開催する防災勉強会の第1回目の講師として依頼されました。

 講演では、東日本大震災での被災経験に基づく今後の災害対策への重要なポイントや、震災を知らない世代の子どもたちへ災害を語り継ぐ意味について、研究での調査結果や水理実験の動画などを織り交ぜながらお話ししました。
 この会は新型コロナウイルス感染症対策としてオンライン形式で開催されたため、岩手県内だけでなく、千葉県や高知県在住の防災に興味関心がある方や、地域で防災活動に取り組まれている方も参加され、参加者からは「実際に被災経験のある方からの体験談や、実験動画での波と津波の違いについてのお話を聞くことができ、貴重な経験となった」との感想を頂きました。

 今回の講演を、想定される南海トラフ巨大地震や首都直下型地震に対する地域防災・減災活動に役立てていただければ幸いです。また、私自身も、津波や河川洪水などの災害による人的被害を減らすため、地域防災の強化に役立つ研究活動を引き続き行い、得られた知見を社会に提供していきたいです。

(2021年10月12日 掲載)