7月15日(水)~17日(金)、カザフスタン共和国の国立ユーラシア大学において、国際ワークショップXHE3Wが開催されました。本学からは長谷川明名誉教授と田中義幸教授が参加し、研究成果を口頭発表の上、発表会の座長も務めさせていただきました。
このワークショップは本学と連携協定を結ぶ2つの大学(上記のほかに、中華人民共和国の新彊大学)が順に開催し、研究者だけでなく大学院生も積極的に参加・発表しているものです。昨年8月には八戸工業大学において第2回ワークショップが開催されました。今回は、在カザフスタン共和国日本国大使館から一等書記官の氏原高章様にも参加いただきました。
アスタナは1997年に首都になったばかりですが、現在の人口が134万人の大都市でした。街の至るところで新しい建物が建築されており、一番高いビルは80階建でした。一方、街を少し離れると広大な草原が広がっていました。この街は遷都からおよそ30年で人口が5倍になっています。八戸市や青森市くらいの大きさの町が30年間で仙台市(109万人)を超えて、札幌市(196万人)に近づいているようなイメージです。都市のマスタープランには日本人の建築家黒川紀章さんの計画が採用されたことでも有名です。今回のワークショップでは図書館の建築現場も視察しました。
本学と国立ユーラシア大学との連携は、1991年にアスカル・ジュスベコプ Askar Zhussupbekov 教授が八戸工業大学を訪れ、諸戸靖史教授(当時)の指導のもと、数ヶ月間研究活動を実施したことをきっかけに始まったものです。長谷川先生はアスカル氏が八戸を訪れた際には、本学の助手としてアスカル氏の研究をサポートしました。
首都アスタナでは地震は稀ですが、南東部の同国最大都市のアルマトイではこれまでに何度も巨大地震が発生しています。今回のワークショップでは、長谷川先生は最近八戸を襲った地震の例をあげながら、八戸周辺地域における地震の特徴・発生メカニズム・震度階級・地震発生頻度について解説し、防災体制に関する研究成果を披露しました。長谷川先生のご専門である橋梁に関する発表をした大学院生とは、発表後も活発な議論が交わされました。
生態学が専門の田中先生は急激に開発が進む大都市におけるネイチャーポジティブ(自然再興)の重要性、生物多様性保全の価値について解説しました。生物多様性に関する研究の具体例として、笹川平和財団海洋政策研究所のオーシャンショット研究助成「アジア太平洋地域の海洋生物多様性に関する 統合的ゲノム解析アプローチ」(代表:東北大学 近藤倫生教授)を受けて実施した青森県陸奥湾や太平洋岸におけるZostera属海草の遺伝的多様性と海流との関係性に関する研究成果を発表しました。
ワークショップの様子は現地の全国紙やインスタグラムに取り上げられました。
カザフスタンの新聞LITERに掲載されました。
https://liter.kz/kak-ii-pomozhet-predotvratit-avarii-a-inzhenery-sokhranit-prirodu-mezhdunarodnyi-seminar-proshel-v-enu-1784123379/
国立ユーラシア大学の公式インスタグラムにも紹介されました。
https://www.instagram.com/p/Da0OXdqsGMT/