6月24日(水)、本学にてトリノオリンピックスキージャンプ日本代表であり、現在は解説者としてもご活躍中の一戸 剛(いちのへ つよし)氏をお招きし、講演会を開催いたしました。
本講演は本学同窓会の主催によるもので、「学生の皆様に新たな学びと挑戦への意欲を育んでいただきたい」という温かい思いから実現しました。当日は「夢に向かってのメッセージ」と題し、一戸氏の輝かしい競技人生や挑戦の歴史をもとに、夢の実現に向けたマインドや努力の大切さについて熱く語っていただきました。
【講演内容:オリンピック選手としての軌跡と、学生へのメッセージ】
講演会では、一戸氏がスキージャンプを始めたきっかけから、オリンピックまでの道のり、トレーニングや競技用スーツの工夫、病気による競技転向の苦悩、海外遠征での過酷な体験、そして引退後の活動にいたるまで、オリンピック選手ならではの貴重なエピソードを多数お話しいただきました。
講演の最後には、これまでの全キャリアを通じて得た、次のような心強いメッセージが学生たちへ贈られました。
・「今までの経験はすべて社会で生かされる。だからこそ、色々なことに挑戦してほしい」
・「そもそも正解や答えはないと思うこと」
・「失敗や挫折のあとには、必ず良いことが起こるという考えを持つこと」
・「どんなことでも、まずは自分なりに工夫して実行してみる」
・「ときにはデジタルではなく、アナログなことも必要」
【質疑応答(一部抜粋)】
一戸氏のお話の後には質疑応答の時間が設けられ、学生から多くの質問が寄せられました。その一部をご紹介します。
Q1. モチベーションを保つ秘訣を教えてください。
A. 私の場合は「スキーが大好きだったこと」です。また、「悔しさ」が次のステップへの原動力になることもありました。
Q2. ジャンプを飛んでいる最中は何を考えていますか?
A. 試合中に考えすぎると失敗につながるため、実はあまり何も考えていません。その代わり、スタート前に意識するポイントを1〜2つに絞り込んで集中しています。
Q3. ここ一番という本番で力を発揮する秘訣はありますか?
A. 一番大切なのは「力を入れすぎない」ことです。練習のうちにあえて力を入れて失敗する経験をしておき、その違いを身体で理解しておくことで、本番でリラックスできるようになります。
【感謝の花束贈呈と、聴講した学生たちの声】
講演の締めくくりには、学生代表から一戸氏へ感謝の気持ちを込めて花束が贈られました。参加した学生からは、以下のような前向きな感想が多数寄せられ、非常に有意義な時間となったことが伺えます。
・「『疲れてからが本番』という言葉に心が動かされた。限界を超える経験をして初めて、自分に足りないものが見えてくるのだと実感した」
・「『365日1日1日、1分1秒の大事さ』という言葉が深く印象に残った。今後の学生生活を無駄なく有意義に過ごしていきたい」
・「一戸さんのこれまでの苦悩や葛藤を知り、自分も何事もあきらめずに取り組もうと強く思った」
本学では、今後も学生の皆さんの挑戦と成長を後押しする刺激的な学びの場を提供してまいります。一戸剛さん、素晴らしいご講演を本当にありがとうございました。