「八戸市立市民病院敷地内救急車導線と横断歩道の現状と改善に関するプロジェクト」について

 本学は、八戸市立市民病院における救急患者の迅速な受け入れを目的に、同病院と連携のもとユニバーサルデザインによる共同研究を行っています。市民病院敷地内の横断歩道が救急車の導線に与える影響について調査した結果、患者搬入に支障が生じるケースがあることが分かりました。今回「八戸市立市民病院敷地内救急車導線と横断歩道の現状と改善に関するプロジェクト」を立ち上げ、改善案を提案することとなりました。本プロジェクトは、工学部工学科(機械工学コース 自動車工学プログラム、建築・土木工学コース)、感性デザイン学部の学生が参加するものです。(担当:浅川拓克教授、髙屋喜久子教授、安部信行教授)

 11月19日(水)、本学メディアセンターにてキックオフを開催。八戸市立市民病院から、事業管理者 今明秀様、救命救急センター所長 吉村有矢様、救急救命士 河原孝広様にお越しいただきました。当日は、工学科(機械工学コース)4年の藤田蒼也さんが、同病院敷地内の横断歩道における通行状況の実態調査結果を報告。緊急車両を運転する方々へのアンケートなども行い、救急車と一般車両の導線が同じであることで生じる課題をまとめました。今後は課題解決のため、ユニバーサルデザインによる表示実現に向け、共同研究を行います。
 同病院から出席いただいた3名の方々からは「横断歩道の表示改善により救われる命がある」と、学生と医療従事者が気持ちを一つにして、八戸独自のデザインを楽しく作り上げていくことに期待が寄せられました。今後は、学生それぞれがリサーチを進めデザイン案を検討。1月にグループごとの発表を行う予定です。

(2025年11月20日 掲載)