地域産業総合研究所

 科学技術の進歩と地域社会への貢献をめざす地域産業総合研究所。エネルギーと環境およびそれらに関わる種々のシステムの研究を推進するために、工学部・感性デザイン学部や大学院、地元の産業界と連携しながら、さまざまな研究テーマに取り組んでいます。

TOPICS

【研究部門】

1.インフラ・防災技術研究部門

社会基盤を構成する構造物の安全性・耐久性の確保・向上を目的として、地盤・水理・海洋・構造・材料・交通など各専門分野を基礎として連携した研究活動を行っています。インフラの計画・施工・維持管理に対し、副産物・新材料の利活用、構造物の形状や工法について検討を進めるほか、シミュレーションを用いた防災・減災計画についても検討を進めています。また、将来、地方都市において懸念されるインフラ整備・維持管理に携わる人材不足に対して、実物大橋梁を用いた研修施設(インフラミュージアム)を建設し、学生や地域技術者を対象とした技術講習会を開催し、地域技術者の育成・技術力向上も図っています。

2.地域デザイン研究部門

2022年に50周年を迎えたことを機に工学×デザイン×地域をスローガンに、現代の複雑な地域課題に対応すべく、持続可能で豊かな地域社会の実現を考えています。地域活性化を推進し、地域の歴史や文化を大切にしながら、地域の視点に立った幸福度の高い社会を創造することを目標としています。

3.カーボンニュートラル推進研究部門

八戸市のカーボンニュートラルに向けて、“あるべき姿”を描きながら研究しています。
一つは八戸港の工業地帯から廃棄されている未利用熱の活用です。漁港と隣接しており、未利用熱から魚介類を冷蔵保存する氷を製造する装置、熱リサイクルパッケージを開発しました(※1)。もう一つは水素化社会の構築です。再エネの電力変動を平滑化するために水素を製造し、エネルギー貯蔵します。六ケ所地域の洋上風力発電の導入加速と、八戸市で水素利用発電する姿を描いています。
折田久幸教授と花田一磨准教授の2名が在籍しております。
※1 https://www.hi-tech.ac.jp/entry/36799

4.海洋・水産・ブルーカーボン研究部門

本部門では、海に関連する地域産業の創出・振興や啓発活動に取り組んでいます。これまで、アマモ類の生態研究や藻場造成技術開発、陸上養殖業や漁業と洋上風力発電に係る講演活動などに取り組んできましたが、近年、海藻やアマモなどが吸収し海洋に固定する炭素(ブルーカーボン)が注目されていることを受けて、部門の名称にブルーカーボンを加え、カーボンニュートラルへの貢献やブルーカーボン・クレジットの水産業での利活用に係る研究も展開しています。田中義幸教授(生命環境科学コース兼務)と桐原慎二教授(専任)の2名が在籍しており、受託研究にも対応しております。

5.SDGs推進研究部門

本学を主体としたSDGs活動の推進を目的とした研究活動をおこっています。これまでは、「しまもりSDGs実践プロジェクト」への助言を目的に、東北地区を中心としたSDGsに関連した取り組みを分析してきました。今後さらに本プロジェクトに積極的に関与し、本プロジェクトの計画・運営などにも関与する予定です。

【所属教員】

職名 学位 氏名 専攻分野
所長
(併)教授
博士(工学) 高瀬 慎介 計算工学 構造工学
教授 博士(工学) 金子 賢治 地盤工学 応用力学 計算力学
教授 博士(水産学) 桐原 慎二 水産科学 応用藻類学
(併)教授 博士(工学) 嶋脇 秀隆 電子デバイス・電子機器
(併)教授 博士(農学) 星野 保 応用微生物学 微生物生態学 生理・生態
(併)教授 博士(工学) 折田 久幸 化学工学
(併)教授 博士(理学) 田中 義幸 海洋生態学 安定同位体比解析 生態系機能
(併)教授 博士(工学) 太田 勝 電力工学・電気機器工学
(併)教授 博士(工学) 迫井 裕樹 土木材料
(併)准教授 博士(工学) 花田 一磨 電力工学・電力変換・電気機器 エネルギー学
(併)准教授 博士(美術) 皆川 俊平 美術 絵画 現代美術
特任准教授   本多 進司