しまもりSDGs実践プロジェクト

しまもりSDGs実践プロジェクト_田植え

世界共通の課題解決を目指す「しまもりSDGs実践プロジェクト」

国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)をテーマとした研究や教育活動として、八戸工業大学では八戸市南郷島守地区の住民団体「島守田園空間博物館運営協議会」と共同で「しまもりSDGs実践プロジェクト」を2020年よりスタートしました。

このプロジェクトの主な目的は、同地区の社会インフラや自然環境の調査研究を通じて、地域の維持や活性化に向けた知見を深めることです。2023年までの3年間を第一期として、教員や学生が同地区に入り、住民と協力することで、「エネルギー・ライフライン」「生物多様性・環境保護」「まちづくり・人材育成」など、さまざまな分野で国内外に共通した課題解決のための研究、実践活動をおこないました。

現在は第一期プロジェクトが終了し、これを発展させた第二期プロジェクトが開始されています。

(SDGsに関する国内での活動については、JAPAN SDGs Action Platformをご覧ください。)

島守地区について

島守地区は周囲を山に囲まれた典型的な積雪地域の山村で、居住空間や農地、林地がコンパクトにまとまっています。一方で高齢化と人口減少が進行し、持続可能な社会の構築について検証するのに適した地域と考え、プロジェクトの対象地域に選定しました。

プロジェクトリーダーを務める工学部工学科(生命環境科学コース担当)の星野保教授(researchmapで見る)は、「島守で研究成果を蓄積することで、同様の課題に直面する国内外の地域と有意義な情報交換ができると考えています」と話しています。

第一期プロジェクトでは、地元酒造メーカーである「八戸酒類株式会社」に参加していただき、島守地域で栽培した無農薬米を原料とした日本酒製造に動き出しました。2022年6月には、同地域に準備した水田に、手作業で苗植えを行いました。そして同年10月、稲刈りを実施。いずれも本学教員、学生が参加しての作業となりました。2023年3月からはいよいよ、収穫した米を使って日本酒の仕込みが始まりました。

星野保教授(生命環境科学コース)
しまもりSDGs実践プロジェクト_稲刈り
しまもりSDGs実践プロジェクト_日本酒製造1
しまもりSDGs実践プロジェクト_日本酒製造1

これまでの「しまもりSDGs実践プロジェクト」実施内容

2020年より実施している本プロジェクトは、2022年度で第一期プロジェクトが終了し、2023年度より第二期プロジェクトが始動しました。

第一期プロジェクト (2020年度〜2023年度)
💡しまもりで探る八戸の電気のルーツとスマートコミュニティモデルの構築

プロジェクト代表 : 工学部工学科 電気電子通信工学コース 花田一磨

💡しまもりの生物多様性をモニターしよう!

プロジェクト代表 : 工学部工学科 生命環境科学コース 田中義幸

💡しまもり持続可能な水道システムの創造~誰ひとり取り残さない水インフラを目指して~

プロジェクト代表 : 工学部工学 建築・土木工学コース 鈴木拓也

💡休耕田を活用したバイオエタノール燃料の作成とその活用

プロジェクト代表 : 工学部工学 建築・土木工学コース 高瀬慎介

💡小さな国「しまもり」の外交政策プロジェクト

プロジェクト代表 : 感性デザイン学部 感性デザイン学科 皆川俊平

💡『島守弁ミニ辞典』を利用した島守地区の伝統・文化保存と継承に関する研究

プロジェクト代表 : 基礎教育研究センター 岩崎真梨子

💡島守を含む八戸地域の戦時遺構に関する調査と遺構の保存・活用に関する研究

プロジェクト代表 : 工学部工学 建築・土木工学コース 月永洋一 (令和5年3月退職)

第二期プロジェクト(2023年4月〜)
💡しまもりの生物多様性をモニターしよう!

プロジェクト代表 : 工学部工学科 生命環境科学コース 田中義幸

💡植物由来の再生可能エネルギーに関する研究

プロジェクト代表 : 工学部工学 建築・土木工学コース 高瀬慎介

💡小さな国「しまもり」の外交政策プロジェクト

プロジェクト代表 : 感性デザイン学部 感性デザイン学科 皆川俊平

💡島守地区の無農薬米を使用した日本酒製造

プロジェクト代表 : 工学部工学科 生命環境科学コース 星野保

💡島守地区の食文化,特に発酵食品に関する調査

プロジェクト代表 : 工学部工学科 生命環境科学コース 星野保

💡見てさわって学ぶしまもりSDGs

プロジェクト代表 : 基礎教育研究センター 大室康平

💡継承する島守の建築と技術〜島守建築史の構築〜

プロジェクト代表 : 工学部工学 建築・土木工学コース 黒坂貴裕