八戸工業大学 アーチプロジェクト

地域の課題解決のハブへ

ARCH PROJECT

手を取り合い、ともに守る。

人口減少社会が進む今日において、
地域のことを考える方々と協力しながらまちづくりを進めることが、より一層大切になってきています。
八戸工業大学アーチプロジェクトの活動コンセプトは、「手をとりあい、ともに守る」。
私たちが生活する北東北の“今日の暮らし”と向き合い、よりよい地域社会のあり方を研究するために、スタートしました。
地域の企業や住民の方々、行政、教育機関と連携し、プロジェクトを一緒に進めていくことで、
北東北での暮らしの可能性を再発見し、新しいまちの姿と出会うきっかけづくりを目指しています。
“人と人とのコミュニケーション”を大切に、お互いに地域を支え合い、当たり前の生活を守り、豊かな暮らしを送る。
そんなまちを実現するため、これからも力強くこのプロジェクトを推進していきます。

研究活動紹介

コンクリート構造物をもっと長持ちさせるためには? そんな視点から研究に取り組んでいます。

積雪寒冷地域におけるコンクリート構造物は、置かれている環境の気象的特徴から複数の劣化因子の影響を受けやすい環境にあります。八戸のような積雪寒冷地域では、凍害(凍結と融解を繰り返すことで生じる劣化)や融雪剤散布に伴う塩害(コンクリート中の鉄筋が錆びてしまうことによる劣化)が複合的に生じる複合劣化が問題となっています。複合劣化を受けることにより、劣化要因を単独で受ける場合よりも早期に劣化が顕在化し、耐久性の早期低下につながります。本研究では、凍結と塩害を受ける寒冷地のコンクリート構造物を対象として、その劣化メカニズムを明らかにするとともに、劣化予測および耐久性向上(長持ちさせる)のための方法、劣化を生じてしまった構造物の補修や維持管理方法などについて検討を行っています。

迫井 裕樹
インフラ・防災技術研究部門 代表者
工学科 建築・土木工学コース 准教授
迫井裕樹

地域をデザインするためには、地域への共感を高めつつ、 その魅力を解体・再構築する視点が重要です。

八戸市は日本の各都市と比較し、おおよそ平均的な規模で、また産業としての多様性もあります。まちづくりに関連したさまざまな活動を推進しながら、デザイン研究として、他の多くの地域にも適用し得る普遍的なコミュニティデザインの方法を獲得していくことを目指しています。そのためには、既存のデザインやアート分野における産業振興や地域活動形成の手法を試すだけでなく、工学的なアプローチも重要となります。空き家・空き店舗などの課題解決を行うリノベーション、ソーシャルインクルージョンの視点からなるインフラ整備、また、伝統産業の維持・継承のための人材育成手法の研究など、デザイナーとして当事者と深く関わり共感を高めながら、問題点を解体・再構築し解決へと導くことのできる工学技術との橋渡しを行っています。

皆川 俊平
地域デザイン研究部門 代表者
感性デザイン学科 准教授
皆川俊平

研究活動一覧

地域デザイン研究部門

市民参加型街づくり
  • 空き家リノベーションプロジェクト
  • 東日本大震災「心の復興」に関する活動形成
広域的なクリエイティブネットワークの形成
  • 伝統産業の維持・継承に関する人材育成手法の研究
地域計画
  • 音をキーワードとした安全で快適な生活インフラのあり方に関する研究
  • 人口減少社会におけるインフラに関する研究

インフラ・防災技術研究部門

耐久性
  • 地盤の凍結融解・凍上による劣化メカニズムの把握とその対策手法の開発
  • 寒冷水域を含む鋼構造物の劣化機構と対策について
  • 積雪寒冷地域におけるコンクリート構造物の耐久性に関する研究
維持管理
  • Deep Learningを用いた橋梁の劣化評価手法の開発
  • 人口減社会に向けたローカルユース水道システムの開発
  • 寒冷地域におけるコンクリート構造物の設計・施工・維持管理の高度化に関する研究
防災
  • 数値解析を用いた雪崩・斜面災害の被害予測手法の構築
  • 火害を受けるコンクリートの性状に関する研究