履修証明プログラムの内容
本プログラムは、本学で開講されている「海洋学プログラム」のうち実習科目を除く講義3科目、「海洋学の基礎と未来」・「海洋生物学」・「海洋生態学」を市民に向けて公開するものです。「海洋学の基礎と未来」は海洋に関連する様々なトピックについてゲスト講演者を多数招聘し、本学教員をファシリテーターとして実施するオムニバス形式の導入科目です。「海洋生物学」は、水生生物の多様性を理解するために動物の系統分類や生殖活動などについての講義を実施します。「海洋生態学」は生物多様性や生態系機能、地球規模の環境問題への対応などをテーマに最新の知見を紹介しながら講義を行います。
1年間で3つの科目を受講することも可能ですが、導入科目である「海洋学の基礎と未来」を最初に受講することを推奨します。
修了後に身に付く能力
豊かな海に面した八戸市に立地する八戸工業大学で所定の課程を修了することにより、海洋環境や海洋生物・生態に関する最先端の知見を理解・応用するための基礎知識を得ることが期待されます。
履修証明プログラムの構成
(Ⅰ)「海洋学の基礎と未来」:2025年度後期(9月~1月)開講 担当:田中義幸
講 座 概 要 (後期) | 時間数 | |
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第1回 | ガイダンス・本講座の進め方, 課題レポートの回答方法、ゲスト講師の紹介 | 1.5 |
第2回 | 環境要因と生物の分布、時間的変動・空間的変動 | 1.5 |
第3回 | マコンブの発生,生長,再生,成熟,群落形成に及ぼす環境因子,特に水温の影響 | 1.5 |
第4回 | 生物多様性・生態系機能, SDGs 目標14「海の豊かさを守ろう」 | 1.5 |
第5回 | コンピューターシミュレーションの活用と生態学研究成果の政策への反映 | 1.5 |
第6回 | 学際的な研究とビッグデータの活用 | 1.5 |
第7回 | 海洋プラスチック汚染の実態と生物への影響 | 1.5 |
第8回 | 画像解析による藻場のリモートセンシングと深海の保護区のベースライン調査 | 1.5 |
第9回 | 画像解析による藻場のリモートセンシングと深海の保護区のベースライン調査 | 1.5 |
第10回 | ブルーエコノミーによる環境・経済・社会のサステナブルな発展 | 1.5 |
第11回 | 海洋の炭素循環と生態系数値シミュレーション | 1.5 |
第12回 | 八戸工業大学における海洋研究が繋ぐ地域と地球 | 1.5 |
第13回 | 海洋の温暖化と酸性化の実態と未来 | 1.5 |
第14回 | 海を拓く技術と展望 | 1.5 |
第15回 | まとめ | 1.5 |
(Ⅱ)「海洋生物学」:2026年度前期(4月~7月)開講予定 担当:藤田敏明
講 座 概 要 (前期) | 時間数 | |
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第1回 | ガイダンス、海洋生物と分類学 | 1.5 |
第2回 | 分類学と系統学 | 1.5 |
第3回 | 学名と標本 | 1.5 |
第4回 | 系統と進化 | 1.5 |
第5回 | 動物のボディープランI(単系統・三胚葉・二分岐) | 1.5 |
第6回 | 動物の多様性と系統-前左右相称動物 | 1.5 |
第7回 | 動物の多様性と系統-左右相称動物(直泳動物門・菱形動物門) | 1.5 |
第8回 | 動物の多様性と系統-左右相称動物(扁平動物・触手冠動物) | 1.5 |
第9回 | 動物の多様性と系統-左右相称動物(担輪動物) | 1.5 |
第10回 | 動物の多様性と系統-左右相称動物(脱皮動物) | 1.5 |
第11回 | 動物の多様性と系統-左右相称動物(新口動物) | 1.5 |
第12回 | 生殖の多様性-性と雌雄 | 1.5 |
第13回 | 生殖の多様性-脊椎動物の生殖I | 1.5 |
第14回 | 生殖の多様性-脊椎動物の生殖II | 1.5 |
第15回 | 試験およびその解説 | 1.5 |
(Ⅲ)「海洋生物学」:2026年前期(4月~7月)開講 担当:田中 義幸
講 座 概 要 (前期) | 時間数 | |
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第1回 | 海洋生態学概論 | 1.5 |
第2回 | 生態学とは何か? | 1.5 |
第3回 | 生態的地位(ニッチ) | 1.5 |
第4回 | 生物多様性 | 1.5 |
第5回 | 生態系機能 | 1.5 |
第6回 | 海草の分布に影響を与える要因 | 1.5 |
第7回 | 日本の藻場の面積とその地理的分布特性 | 1.5 |
第8回 | 前半まとめ | 1.5 |
第9回 | 生態系のモニタリング | 1.5 |
第10回 | 海草藻場の有機炭素貯留機能に影響を与える諸要因 | 1.5 |
第11回 | 外来種 | 1.5 |
第12回 | 青森県における環境と生物の分布 | 1.5 |
第13回 | 水温の変化と生物の対応 | 1.5 |
第14回 | 他分野との連携 | 1.5 |
第15回 | 海洋生態学総括 | 1.5 |
履修証明プログラム受講料
受講料(1講座) : 44,000円(非課税)
科目等履修生登録について
本プログラムは、八戸工業大学の学生に開講されている講義を市民の皆様にも公開して提供するものです。単位取得を希望する方は、履修証明プログラムへの応募とあわせ、「科目等履修生」としての登録が必要となります。
「科目等履修生」として登録することにより、受講終了後の成績評価の結果『合格』となった場合には、下記の科目にそれぞれ2単位が認められます。
ただし、単位を認められるためには本学学生と同様に講義への出席はもちろん、レポートや課題等を提出し、評価試験等で合格することが求められます。修得した単位は、本学または他大学に入学する際、大学で取得した単位として認められる場合があります。
「海洋学の基礎と未来」 2単位
「海洋生物学」 2単位
「海洋生態学」 2単位
※「科目等履修生」の登録手続き方法は、書類選考により合格した方にお知らせします。
なお、「科目等履修生」登録にかかる追加費用は下記のとおりです。
科目等履修生 検定料 20,000円
入学金 27,500円
合 計 47,500円 (※初年度のみ)
募集定員
20人/年 (プログラム開講に必要な最低募集人数 : 1人/年)
募集対象者
海洋環境や海洋生物・生態に興味をお持ちの方
応募資格
高等学校を卒業、もしくは高等学校卒業程度認定試験、大学入学資格検定の合格者など、本学への「入学資格を有する方」で、海洋に関する科学に興味があり向学心のある方。
【募集期間】
令和7(2025)年6月9日(月)~6月30日(月)17時まで
応募方法
下記の方法により、募集期間内に応募してください。
既に本プログラムの【履修可】となっている方も年度ごとに応募が必要です。
応募にあたっては、必ず『募集要項』を確認してください。
インターネットからの応募
応募用URL
下記の応募用URLから、願書の項目に相当する必要事項を漏れなく入力してください。
応募URL
応募の際には、googleのアカウントが必要です。
顏写真の電子データを事前に準備したうえで応募してください。
《新規応募者》
応募いただいた情報をもとに選考を行い、履修の可否をお知らせします。
【新規応募者 入力項目】
・氏名、生年月日
・連絡先(注1)
・学歴・履修資格
・勤務先
・志望理由 400以上800文字程度。
(注1)顔写真の電子データを登録していただきます
画像サイズ:600×450ピクセル又は800×600ピクセル
ファイル形式:JPEG
ファイル容量:10MB以内
ファイル名は応募者の氏名.jpgとしてください
(例)工大太郎.jpg
《継続応募者》
本履修プログラムを【履修可】となっている方(継続の方)は、プログラム履修の意思確認をするため、上記の応募フォームに従って応募してください。
【継続応募者 入力項目】
・氏名、生年月日
・履修者番号 ※勤務先名でも可
・連絡先
・勤務先
問い合わせ先
0178-25-8025(学務部教務担当への直通)
個人情報の取り扱いについて
本履修証明プログラムへの応募、及び各種手続き等により提供された個人情報は、本学が開設する履修証明プログラムの実施、運営、諸連絡、履修証明書発行等、これらに付随する業務を行うためにのみ使用します。
提供された書類等ならびに個人情報は適切に管理し、使用目的以外には使用しません。
その他
上記以外の詳細については、募集要項でご確認ください。
お問い合わせ先
〒031-8501 青森県八戸市大字妙字大開88-1
八戸工業大学 教育・学生支援部(教務・学生支援チーム)
HIT海洋学プログラム係
Tel : 0178-25-8025 Fax : 0178-25-3827
Mail : kyoumu●hi-tech.ac.jp ※●を@に置き換えてください