| このほど、文部科学省が2002年度から実施する「都市エリア産学官連携促進事業」に八戸市が指定されたのを受けて、本学を中心に事業が進められることになった。
この事業は、大学の研究シーズを核にして地域の特性を生かした新事業の創生と育成を目指すもので、期間は3年間、年間1億円の補助金が交付される。全国33の地域から申請が出され、その中から19地域が指定を受けた。八戸地域は、「リサイクルエネルギー高度利用技術開発」をメインテーマに、「低温熱源回収システム」と「木質バイオガス生成」の研究開発を地元企業と共同で推進していくことになった。
開発を進める「低温熱源回収システム」は、今までの研究成果である新冷媒を使って吸収冷凍機の小型化、高性能化を図る。これまで利用されなかった工場などの100℃以下の排熱を使い、従来不可能であった氷点下-10℃の冷熱を得るもので、魚介類や農作物の氷温貯蔵など高付加価値産業の育成が期待できる。
また、「木質バイオガス生成」は、未利用の間伐材や製材くずなどを原料にして、ガス燃料を作り出す技術である。燃料は発電プラントなどに使用でき、燃焼で発生する二酸化炭素は、木材の生育段階で吸収されるので循環サイクルの中にあるため、地球環境の保全に有効である。
これら二つの事業は、9月から開始され、大学での研究成果を生かした多くのベンチャー企業の創出が期待されている。 |