八戸工業大学

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平成28年度入学式学長告辞

本日ここに、ご来賓ならびに保護者のご臨席の下に、平成二十八年度入学式を挙行できますことは、慶びに堪えません。大学院工学研究科博士前期および後期課程に入学された皆さん、工学部ならびに感性デザイン学部へ入学された皆さん、おめでとうございます。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎します。また、保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。

本学は昭和四十七年四月に工学部三学科を持つ工業大学として開設されました。その後、学部・学科の増設、改組、大学院の新設などを経て、現在、工学部、感性デザイン学部の二学部六学科、大学院工学研究科博士前期・後期両課程の三専攻を有する大学として、人材育成のための教育と、地域の課題を解決するための研究活動を行って、地域社会へ貢献してきています。私立大学では、北東北唯一の工学系の博士前期・博士後期課程を有する大学へと発展しています。これまでに、大学院では、博士が53名、修士が476名、学部では17,611名が、修了あるいは卒業され、社会の発展を支える人材として活躍しています。

本学の教育理念は「良き技術は、良き人格から生まれる」です。「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学術を教授研究し、知的、道徳的および応用的能力を展開させ、あわせて人類の幸福を希求する科学技術の振興と文化の創造ならびに地域社会の発展に寄与する」ことを使命・目的としています。

本学は、JIHEE日本高等教育評価機構から使命・目的、教育・学修、経営・管理、自己点検について、その基準に適合し認証を受けている大学です。また、JABEE日本技術者教育認定機構から、国際基準に準じた教育到達目標の設定、教育課程の設計や教育組織・環境の整備、目標達成の評価を行っているとの認定を受けているコースを有する大学でもあります。さらに、文部科学省の補助事業に採択されたAP大学教育再生加速プログラムの実践により、教育をなお一層充実させ、特に、成果が見える教育を皆さんに提供しようと努力している大学です。

本学は、研究活動においても、社会に貢献してきています。例えば、5年前の東日本大震災に対しては、「防災技術社会システム研究センター」を設立し、被害調査、防災・減災のための技術開発、防災教育に関わる研究と実践など、広い分野で研究活動と支援を継続して行っています。日本は、多くの深刻な災害を乗り越えて発展してきています。本学でも、防災に関する研究活動が長く実施されており、これまでの防災に関する研究活動に、震災後の研究を融合させ、より安全・安心な社会環境整備に役立つ知見を生み出しています。これらの研究成果については、国内外の学会での発表や、市民のための防災フォーラム等を通して公開し、今後の防災に反映されるよう努力しています。
これらの活動は、卒業研究などとして活動に関わった学生のみなさんの成果でもあります。所属するそれぞれの学科で、多くの研究活動が学生とともに行われ、地域に貢献しています。

入学された皆さんに、本学の学生として活動するため、三つの心構えについて申しあげます。

一つ目は、自分を成長させる最も大きな力は、自分自身だということを忘れずに行動してください。大学は、自ら学び、判断し、行動する高等教育機関です。そのため、皆さんは、高校までの生徒ではなく、学生と呼ばれます。高校までと同様に、保護者や教員の支援を受けますが、主体性が強く求められ、その姿勢が強ければ強いほど、高い成果を受け取ることができると私は思っています。

二つ目は、このような成果を高め、優れた人材となるためには、基礎的な学修が重要です。基礎をしっかり身につけた人材は、日々発展する技術にも対応することを可能とします。将来も役に立つ人材となるために、基礎力をしっかり勉強してほしいと思います。まもなく桜の季節が北国にもやってきます。さくらの木の幹が丈夫でなければ、長くきれいな桜を楽しむことはできません。基礎は、いつまでも大切な学修であることを忘れないで下さい。基礎的な学修と応用的な学修をバランス良く学修してほしいと思います。そして、普段の勉強には、知識を身につける力だけではなく、人格を向上させる力があることを理解して下さい。

三つ目は、人格を向上させるためには、人との交流を大切にしてください。人との交流は、自分を見つめ直し、自分を大きく成長させる力があります。授業を受けるときの同級生も、部活動やサークル活動の仲間も、その交流を続けることで、自分には足りない力を知る機会にもなるでしょう。また、自分だけの力では乗り越えられない課題が発生したときには、悩みを共有し、解決の糸口をともに考える友人を持つことができます。また、本学が開催する英語研修、中国語研修などへの参加も、自分を成長させる良い機会になると思います。大学は、自ら学び、判断し、行動する高等教育機関と申し上げました。ぜひ、多くの活動に主体的に取り組んで、自分を成長させてください。

私たちは、平和で幸福な社会を求めていますが、残念ながら現在の社会は、政治、経済、エネルギー、環境あるいは災害など、多くの課題を持っています。いつの時代にも、多くの課題があり、それらを乗り越える努力を人間はしてきています。私たちも、さらに努力して、これらの課題を乗り越えていこうではありませんか。そして、いままでよりも平和で幸福な社会をつくっていこうではありませんか。皆さんにも、その役割を担うひとりひとりになってほしいと思います。

本学は、優れた教育プログラム、教職員、広いキャンパス、そして充実した施設設備を有する大学です。入学された皆さんが、この優れた教育研究環境を活用し、心身ともに健康で、充実した学生生活を送られ、所期の目的を達成されることを心から祈念し、告辞といたします。

 

平成二十八年四月五日
八戸工業大学
学長 長谷川 明

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