八戸工業大学

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平成25年度八戸工業大学入学式 学長告辞

 本日、このよき日に、八戸市長小林眞様を始めとするご来賓ならびに多数の保護者のご臨席の下、平成25年度入学式を挙行できますことは、誠に慶びに堪えないところです。大学院工学研究科博士後期および前期課程 機械・生物化学工学専攻、電子電気・情報工学専攻、土木工学専攻および建築工学専攻の4専攻に入学された皆さん、工学部 機械情報技術学科、電気電子システム学科、システム情報工学科、バイオ環境工学科、土木建築工学科の5学科、ならびに感性デザイン学部感性デザイン学科へ入学された皆さん、入学おめでとうございます。教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎します。また、保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。

 さて、学校法人八戸工業大学の建学の精神は「正己以格物」、すなわち、己を正し以て物に格る、です。この言葉は、物の道理をよく見極めて、広く知識を求め、社会における自己の役割が如何なるものかを、深く認識し、高い倫理性をもって行動することの重要性を説いているものです。また、本学では「良き技術は、良き人格から生まれる」という教育理念を掲げています。良き職業人となるためには、高度な専門知識とともに豊かな人間性と総合的な判断力を持つことが必要であることを意味しています。

 この建学の精神と教育理念の下に、昭和47年4月に工学部3学科を持つ八戸工業大学が開設されました。その後、学部・学科の増設、改組、大学院の新設などいくつかの変遷を経て、現在のような工学部、感性デザイン学部の2学部6学科、大学院工学研究科博士前期・後期両課程4専攻を有する大学に発展を遂げてきました。また、本学の4コースの教育プログラムは、日本技術者教育認定機構(JABEE)により、教育の内容と水準が国際的に通用する技術者を育成するのに適切であると認定されています。この認定審査は工学・農学・理学系分野以外では行われていないことから、本学の他の教育プログラムについては、認定プログラムに準じた設定をして実施しています。昨年8月、中央教育審議会から出された答申では、大学教育の質の確保が求められており、本学の教育プログラムはまさしくそれを保証していることになります。

 これまでに、大学院では18年間で修士(工学)446名、博士(工学)59名、そして学部では41年間ですでに16,800余名の有為な人材を育成し、社会に送り出しています。卒業生の中には、世界に誇れる新技術、新製品を開発した技術者もおり、また卒業生が幹部として活躍している企業との産学連携も活発に行われて、大きな成果を挙げているところです。大学としても、文部科学省、経済産業省、総務省、科学技術振興機構(JST)の補助事業を始め、青森県や八戸市の受託事業を実施し、学生も積極的に加わり、社会の課題解決に取り組んでいます。

 本日、入学された皆さんに、心掛けてほしい3つのことを申し述べます。

 第1に、大学は高校と同様に学ぶ場ですが、その取り組みが違うことです。少々極論かもしれませんが、高校までの教科書には「正しい」と証明されたことのみ記載されていて、皆さんはそれを学んできたはずです。大学でも「正しい」ことを当然学習しますが、まだ「正しい」と証明されていないことや研究途上にあるものなども講義の中によく出てきます。また、これまでは正解が存在する問題に対して答えを出していたかと思いますが、現実には解答が簡単に見出せないことが多々あります。皆さんには、教員と一緒に、答えの見えない問題に対して、アプローチの仕方、解決策を見出す力、そして実行できる力を身に付ける努力をしてほしいと思います。

 第2に、在学中に可能な限り海外へ一度は行って欲しいと思います。学術交流協定を締結している中国瀋陽工業大学での中国語研修、本学教員の出身大学であるオーストラリアの南クイーンズランド大学での英語研修などカリキュラムとしてメニューが準備され、さらにはイタリアでのデザイン研修も計画中です。そこでは異国の言葉と文化に直接触れることができ、国際感覚を身に付けるための重要な体験となります。グローバル化が進む国際社会では、地球規模の視点に立って考えることが必要です。学びや多くの人との交流を通して、国際的視野を持ち、地域で創造的活動ができる人間へ成長していくことを期待します。

 第3に、何事に対しても積極的に取り組んで前に踏み出してほしいと願っています。先輩学生は、この1年間だけでも、勉学や部・サークル活動で素晴らしい成果を出してきました。文部科学大臣奨励賞、学会賞、ベンチャーグランプリ最優秀賞、きものデザインの会長賞などを受賞し、また部・サークル活動においても、八戸市長賞受賞、自動車省燃費競技大会優勝、卓球、サンボ、アーチェリー選手権大会での優勝など、その活躍ぶりには目覚ましいものがあります。本学では両学部とも、実習・実験科目を充実させている分、練習・活動時間が取れない状況の中、このような結果を出しえたことは、諸先輩の集中かつ継続的努力が実を結んだものと言えます。様々な困難にチャレンジし、仲間と一緒に克服していくことが重要です。

 大学院の各専攻博士前期課程では研究テーマに関連する専門科目を学びながら、研究活動を中心に実施し、また博士後期課程では、研究のみに専念します。一方、学部の各学科では、初年次においてリメディアル教育や習熟度別教育、並びに学修支援室による学び支援を行っている他、学生相談室も充実しています。また、キャリア教育を体系的に実施して、就職懇談会の開催など就職支援も行っていることから、毎年高い就職内定率を維持しています。

 皆さんにはこれから、教育・研究・社会とのかかわりの中で、自ら学ぶという自主的姿勢が強く求められます。実社会では、自ら課題を発見し、問題解決できる力、言い換えるとゼロから1を生み出すための発想転換できる力が必要とされます。在学中に、人間力、社会人基礎力、専門力を養い、広い視野と倫理観を持ち、様々な分野で活躍できる職業人となるための自己研鑽を重ね、地域や日本、世界の発展に貢献できる人材になってもらいたいと考えます。本学はそのための支援を惜しみません。

 最後になりますが、本日入学された皆さんが心身ともに健康で、充実した学生生活を送られ、所期の目的を達成されることを心から祈念し、告辞といたします。

平成25年4月3日
八戸工業大学
学長 藤田成隆

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